商品の在庫評価is22 原価要素と評価方法 |
商品の期末棚卸高の評価により売上原価は変わり、決算も変わる。商品分析でも影響が出てくる。システム化との関連も含め記述。 |
【商品の原価要素】仕入・売上に伴う内容 |
■仕入⇒(原価算入)商品の仕入金額 |
■仕入原価諸掛⇒(原価算入可)仕入に伴う諸経費 (例、仕入運賃・保険料、保管料ほか) |
★仕入原価諸掛への組込み⇒(考慮点)経費の商品別振替が必要 |
■売上⇒商品の売上金額 |
■売上原価諸掛⇒(原価算入不可)売上に伴う諸経費 (例、配送費、運賃、広告費ほか) |
★加工製品原価⇒材料+製品化の為の経費 (外注・・加工賃(買掛金)、工場ほか社内・・人件費・光熱費等変動費、設備ほか固定費)(メーカの決算参照) |
【売上原価・売買損益】 |
■売上原価⇒前月(期)商品繰越高+仕入高+(*仕入原価諸掛分)−商品棚卸高 |
■売買損益⇒売上ー売上原価ー(*売上原価諸掛分) |
★原価諸掛部分の計上の仕方(販売分析への対応等で計上の仕方複雑)により上記*表示が変わる。 |
【商品(棚卸高)の評価方法】基本的な考え方と代表的なもの |
■先入先出法⇒商品を仕入れた順に売上していく考え方⇒古いものから売上げたと看做す |
■最終仕入原価法⇒最後に仕入れた商品の単価で評価⇒商品の在庫価値を最新仕入単価で評価する |
■個別原価法⇒売上時に、仕入商品を個別に紐付けて売上していく方法⇒個別の商品管理が必要なもの |
■総平均法⇒(前月(期)繰越金額+当月仕入金額高)/(前月(期)繰越数量+仕入数量)で単価を計算後、棚卸数量を乗じ棚卸金額を計算 |
★どの評価方法も一長一短あるが、システム対応時は記述以外の事も考慮する必要あるので注意が必要。 |