会計管理の改善策やチェック・ポイント 『管理の充実』と『不正・不備防止策』 より早く、業務知識を磨く方法! |
現状の1つの仕訳を変えるだけで、管理が大幅アップ(見える化)できます! |
会社は企業会計原則の一定のルールの中で、仕訳し、決算処理をしています。 |
現状の仕訳計上のやり方を少し工夫するだけで、商取引を的確に把握でき、企業の健全な管理・運用ができる手法です。 |
それにより、内部監査、外部監査、税務監査などの監査機能も大幅にアップします。 |
その概要を下記します。尚、既存のソフトなど使用していても多大な影響を与えるものでは決してありません。 |
伝票発票時の仕訳のやり方 具体策 ・・ 手間暇ちょっとだけ 商取引における内容が明瞭化 |
★@入出荷(売上・仕入)時は、決済勘定を売(買)掛金で計上する。 |
・売上の仕訳事例 → (DR)売掛金 xx客先 NNN (CR)売上 xx商品 NNN |
・仕入の仕訳事例 → (DR)仕入 xx商品 NNN (CR)買掛金 xx客先 NNN |
・返品や取消などの場合の仕訳は、金額を赤字で計上し、あくまで、仕訳の形は変更しない。 |
・現金売上(仕入)の場合も、一旦売掛金計上し、決済仕訳をする。 ※口座を現金口にする |
A決済(入出金)時は、現状の仕訳の計上と変更ナシ。 |
・売掛金の入金の仕訳事例 → (DR)現金・普通預金など xx銀行 NNN (CR)売掛金 xx客先 NNN |
・買掛金の支払の仕訳事例 → (DR)買掛金 xx客先 NNN (CR)現金・普通預金など xx銀行 NNN |
☆B決済が相殺の場合の対応については、期末(月末)に備忘勘定で総額計上する。 |
・売(買)掛金の相殺時の仕訳事例 → (DR)買掛金 xx客先 NNN (CR)売掛金 xx客先 NNN |
・月末や期末の処理の仕訳事例 → (DR)買掛金相殺 00 GGG (CR)売掛金相殺 00 GGG |
☆C相殺備忘勘定の残高を、翌期首に備忘勘定見返に総額を振替る。 |
・期首の処理の仕訳事例 → (DR)売掛金相殺 00 GGG (CR)売掛金相殺見返 00 GGG |
・期首の処理の仕訳事例 → (DR)買掛金相殺見返 00 GGG (CR)買掛金相殺 00 GGG |
※売掛金相殺(CR)と買掛金相殺(DR)は金額は今期の相殺額が同額一致、以降毎期の備忘対応 |
D別管理する売掛金等(倒産など)の取り扱い |
・売掛金の別勘定で対応(売掛金→管理売掛金) 仕訳 → (DR)管理売掛金 xx客先 NNN (CR)売掛金 xx客先 NNN |
※管理帳票対応・・勘定残高内訳表(売掛金・買掛金の口座別の内訳)の表示対応 |
・帳票レイアウト → 前月末残高、月発生金額、月決済金額、残高、前期末残高、年発生金額、年決済金額、取扱高 を表示 |
・期首の処理の仕訳事例 → (DR)買掛金相殺見返 00 GGG (CR)買掛金相殺 00 GGG |
☆☆この仕訳手法におけるメリット☆☆ |
☆不備・不正の防止ができる 管理帳票の整合性が計れる 帳票間のチェック・把握が容易になり、不明瞭な問題を解決しやすい |
・正確な売上の把握が容易 ・・ 売掛金の借方金額=売上+消費税 ※従来は現金売りがネックで把握しにくい |
・売掛金の決済状況が明確化 ・・ 売掛金のCR−売掛金相殺のCR=入金額(現金や預金) |
・買掛金も同様 ・・ 明確化できる |
・顧客管理・販売分析等の充実 ・・ 不明瞭な管理の解消、回収状況(サイト等)、回収遅延、与信、分析等のチェック・把握 |
・金銭的な流れが明確化 ・・ 商取引や他の金融取引など ※現金も含めた入出荷の決済概況が把握できる |
その他のチェックや監査のポイント 決算処理の対応や不備・不正の着眼点 |
@銀行別残高の確認 ・・ 実際の銀行残と帳簿残 |
・月末残高で必ず一致 ※ 翌月、一日に(月末時点を)確認する、差は100%ありえない(漏れや入力ミス以外) |
・銀行残の月末・月初の動きには注意。違いがある場合は、銀行残に合わせ計上する |
A売掛金・買掛金の残高確認 ・・ 貸借対照表とその内訳表の確認 |
・内訳表は会計システムと営業システムの2種類が有るが、営業システムの帳票と照合が好ましい。 ※差が発生の場合、理由添付が必須 |
※売掛金・買掛金などは一番問題が発生し易い部分であり、定期的(年1)な客先との書面の残高確認が好ましい |
・確定申告時の別紙2への記述で、最終行に”その他xx社”で差額記述するが、表示金額はグレーが多い(BSに合わせた数値) |
B商品の棚卸金額の数値確認 ・・ 貸借対照表や損益計算書と照合 商品別取扱高内訳表の合計を抜粋 |
・商品は総平均法や先入先出法で個別に評価計算され、棚卸高や売上原価が算出される。その数値が損益計算書に計上される。 |
・商品管理の代表的な帳表は、商品別取扱高内訳表で商品別の繰越高、仕入、売上、在庫及び粗利を表示している帳表 |
※商品の取扱高(売上・仕入)、在庫、売上原価等は決算に重大な影響があり、帳票上及び実在庫の確認も管理の一つ。 |
マトメ ・・ 上記の対応による 『具体的なメリット』 → 監査も管理も大幅アップ |
☆ 会計仕訳の対応で、商取引(入出荷)の全体像が明確化 |
@発生時、掛で決済側勘定を一本化するので売上・決済の流れ全体が把握できる (現状は売上時、現金が混在し把握しづらい) |
A実体のない取引など(架空や間違い計上)の不正防止策 ・・ 簡単に発見できる |
B顧客管理が充実する ・・ 取引先との回収状況が明確化、販売分析・サイト管理・回収遅延など |
☆ その他の対応・チェックとの組み合わせで、不備・不正が減少し、正常な決算化の環境づくりが実現できる |
@監査内容の対象 ・・ 合計(PL・BS)と内訳の照合が、残高プラス発生・決済まで容易にできる → チェックしやすい |
A粉飾防止 ・・ 取引の決済計上を掛に計上する事で、商品管理と顧客管理の数字の整合性が完全に取れ、体系的な管理ができる |